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#58 掲示板からのネタ 地方議員をボランティアだと?

2005年2月20日 4:25

[206] 河村たかし衆議院議員 投稿者:トム 投稿日:2005/02/19(Sat) 15:22

こちらへの返信第2弾を書いていたら,BBSには少々不向きな分量になってしまいました.

ネタが切れているわけでもないですが,ここのところトップページへの更新が少なかったので,こちらに掲載します.


> 河村たかし著の『国破れて議員あり』(徳間書店)

正直なところ私はあまり食指が動きませんが.

読んでないので,的外れ的なことがあるとは思いますが,以下,Chapter Titleを読んでの所感です.

「地方議員をボランティアに変えよ」なんて完全に絵に描いた餅どころか,それこそ一部役人の思いのままに動かされてしまいます.
今でこそ歪が目立ちますが,男女平等に行える普通選挙で選ぶ議員によって成立する議会という存在は,それ自体が市民の権利です.
完全ボランティアとしたら,有権者から満遍なく議員を選出する可能性さえ潰してしまうことでしょう.
何人かの議員は議員報酬のみで生計を立てています.
議員斬りシリーズのトップを飾ったような若い議員が現れる可能性は,親のスネカジリ以外になくなってしまうでしょう.
ロシアの平均寿命はどんどん下がって60歳を切ってきました.
戦後を経験していない世代が増えるこれから日本ではおそらく同じような状況になると予測されます.
そのような中で4年間という期間に対する対価なしであれば,ろくな人材が集まらないでしょう.
ボランティア議員は4年間をどうやって生きていくべきなのでしょうか?
金持ちだけが議員をすべきでしょうか?
議員活動をサイドビジネスにするわけですか?
口利きビジネスで食べていくわけですか?
そんな馬鹿な話ありえないですね.
無給というのは聞こえが良いですが,市民自らの足もとを見失った衆愚主義に陥りやすいと危惧します.

河村氏は議員給与の1割削減を公約に挙げたのが原因?で,民主党の市議団の支持すら得られなかったわけですが,そのアプローチの仕方がそもそも私の好みではないですね.
そういう市民の権利を縮小する方向よりも,市民の権利の生かされ方を健全化する方向で物事を考えられないものなのでしょうか.
報酬が議員活動の対価であるならば,報酬カットは責任の放棄でもあると考えます.
鈴鹿市長の退職金カットなんか,私にはそうとしか感じられません.
無給ボランティアなんかしなくても,市議の希望で直接自治体に寄付をすれば良いことだし,そのことを市民が評価しやすいようにする枠組みを作って,市議自体が寄付することに誇りを持てるような受け皿を持てるようにすることが必要なのではないか.
丼勘定でなく,正確な情報公開とスムーズな事務手続きへのサポート.それらこそ必要なのではないか.
市議によって評価も能力も違うのに,なぜ横並びを求めるのか?
衆愚主義を求めるな,と言いたいですね.
個人差が出やすいオープンなシステムにしてしまえば,評価への責任も市民の自主性に委ねられるわけですし,それが市民を無関心から遠ざけるというコストのかからない手法のひとつになりうるとも考えます.
正当な対価として寄付をしないことも市議の誇り
自治体に直接的に寄付で貢献することも市議の誇り
無能さに対して寄付で言い訳
いろいろ市議も思うでしょうし,市民もいろいろ考えられるでしょう.
人物によっては議員報酬以上の寄付もできるかもしれません.
多くの選択肢,健全なる身の丈にあった寄与,多様な考え,多様な評価,各々のモチベーション.私ならこちらを尊重します.

マクロ的には世界第2位の経済大国なのに何をデフレを助長するようなことをしてるんだということでもあります.
G7/8に含まれる日本の1歩はどちらに進んでも責任があります.
それなら前に進む1歩を選択すべきでしょう.
あまり馬鹿なことをしていると9.11が日本でも起こりうるってものです.

http://www.fbi.gov/mostwant/topten/fugitives/laden.htm

大きな話から,身近な話に戻しますが,市議の給与をカットしたがるというのはやはり市議が本来のやるべき仕事に手がつかない状況があることが根本的な問題で,いかに市議全員のベクトルをあるべき方向に向けるかが,このような後ろ向き的な妥協から一般市民を遠ざけることへの課題だと思います.市民の意識改革,役所システムの整備が必要ですが.

まず私が気になるのは,地域の口利き役としての市議を地域が求めていること.このために市議が地域に密着せざるを得ない状況が生まれています.アスファルトがめくれているとか,ドブ板が割れているとか.まるで何でも屋さんというのはよろしくない状況だと思います.かといってそれを完全に無視して良いのか?現状では市民にとってはそういう苦情の窓口がどこなのかがわからない状況があるように思います.自治会長?地元市議?市民にとってはだれかが責任を持ってその件に関してkeep in touchしているかということが重要なのだと思います.それは本当は役所の仕事だと思いますし,その部署もあるのかもしれません.しかし,市民への周知という点に関しては,ほとんど何もされていないように思います.そして誰が責任者なのかということがはっきりしていないことが,市民の不満でもあり,そのはけ口が市議になっているような...業務が分散して非効率ですね.一般的に業務は量が2倍になれば20%の効率アップが見込まれます.そういう経済的な観点からしても,市民自身が無駄に加担しているのだと思います.枠組みがしっかりしていないということだけでも,市は大きな損をしているのでしょう.

次に気になるのは職員と市議の過度の接触.他国の議員では禁止してしまうところがあるくらいのものですが,日本ではやや動きが出始めた段階に過ぎないです.でも日本の場合,完全に禁止にしてしまうのは非効率だと思います.というのも日本の公務員は,他国の公務員と比較して,仕事の質が高いという評価があるからです.禁止にしない変わりに,接触記録(面会人,内容,時間)を業務日報の一部として報告義務を持たせ,完全にオープンにしてしまえば,議員活動の健全性を高めることが出来るのじゃないでしょうか.自分の仕事のための挨拶回りなんていうのがかなり減りそうです.

またそういう無駄な接触を助長しているのが市に依存した仕事の存在です.首長・議員の親族および所属会社の業者登録の禁止なんかあっても良いように感じます.これが実現できてたら鈴鹿もかなり変わってたかもしれないですね.残念.

話がかなり長くなってしまってますが,テレビを観ながら書いてると考えていることのほんの数%しか文章に出てこないなぁと改めて思います.

その上,これが「地方議員をボランティアに変えよ」ということに対しての妄想かと考えると,私はかなり文句の多い人間だと呆れてしまいます.

河村たかし氏には一方的に悪いですが,本を読んだらまたリポートします.


落ち着いて考えれば,名古屋市議の政務調査費は月55万円で,三重県議並みです.そして,三重県議の政務調査費といえば,何に使用したのかを申告を議員がすることが出来ます.つまり,レシートも領収書も不要というものです.名古屋市議会がどうなのかは知りませんが,そういう問題も含んでいるのかもしれないですね.

そんなふざけた議会は税務署が無理やり入って,使途不明金として85%を国に還元とかしてもらいたいですね.

経済活動をすれば,消費税だって絡むわけですから,そういう介入があっても良いと思います.


追記: 2005年3月4日 10:43

掲示板でもご指摘がありましたが,市議の自治体への寄付は公職選挙法違反です.
このあたりのやりとりがあった掲示板の記事を転載しておきます.

[213] Re:[212] 市議の自治体への寄付は公職選挙法違反 投稿者:ターキー 投稿日:2005/02/21(Mon) 21:00  

> 「…、市議の希望で直接自治体に寄付すれば良いことだし…」
>
> 市議の自治体への寄付は公職選挙法違反です。

失礼しました.「供託」が現制度では望ましいですね.

http://www.mecha.ne.jp/~business/


[212] 市議の自治体への寄付は公職選挙法違反 投稿者:トム 投稿日:2005/02/21(Mon) 16:22  

「記事一覧」05年2月20日 4:25
で、気になる言葉があったので、一言。

「…、市議の希望で直接自治体に寄付すれば良いことだし…」

市議の自治体への寄付は公職選挙法違反です。
<公職選挙法第199条の2>
『公職にある者は、選挙区内にある者に対し寄付をしてはならない。』

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Last Modified: March 4, 2005

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